今、SNSやテレビで取り上げられて話題になっている、厄除けに絶大な効果がある神社をご存知ですか?
それは大阪市西区立売堀(いたちぼり)の、ビジネス街のど真ん中にある「サムハラ神社」。ビルや住宅の間にひっそりと佇んでいるこの神社は、不定期に入荷するお守りの指輪(御神環守)のご利益がすごいと口コミで評判になり、御神環の入荷日には行列ができるほど!名前も不思議な響きのこの神社、いったいどんな神社なのでしょうか?

目次

「サムハラ」という言葉の意味は?

サムハラ神社の「サムハラ」は、神社の由緒書やご朱印には漢字のような文字で表記されています。実は、その文字は漢字ではなく「神字」なので、パソコンでは変換できませんでした・・・!しかし、「サムハラ」という言葉自体が身を守ると言われ、この言葉を唱えたり、紙に書いたものを身につけておくだけで災難を払いのけることができると言われています。

加藤清正が朝鮮出兵の際にサムハラの文字を刀に刻んでいたとか、太平洋戦争の折には、防空頭巾や千人針にサムハラと文字を入れ弾除けにした人々がいた等、様々な逸話が残っています。
サムハラの表記に使われている文字というよりも、サムハラという4つの音に霊力が宿っていると言われており、その語源を仏教にも神道にもたどることができます。

仏教ではサムハラは、チベット仏教の「シャンバラ」に通じているとされます。シャンバラとは、人間が知覚する現実の空間の背後にある、人間を守ってくれている神様や宇宙を指す言葉です。
一方、神道ではサムハラとは「造化三神」のこと。この三柱こそ、サムハラ神社のご祭神の

「天之御中主大神(あめのみなかぬしおおかみ)」
「高皇産霊大神(たかみむすびおおかみ)」
「神皇産霊大神(かみむすびおおかみ)」

であり、それぞれの神様は森羅万象を司るといわれています。三神は無傷無病・延命長寿の神様ですが、この神社では厄除けはもちろん、家内安全・学業成就・商売繁盛など、様々な御利益があるとされています。
この三柱を同時に祀っている神社は大変珍しく、それだけでもサムハラ神社のパワーが強いことに納得がいきますね。
このように、仏教でも神道でも、森羅万象を司り見守る神様や、その神様のおられる空間を指すことから、サムハラと唱えたり、書いたものを携帯することで、いつでも神様と繋がってそのパワーに助けられて、危機を乗り越えられるというわけなのですね。

御縁がないと入手できない?!超レア「御神環守」

サムハラ神社は、地下鉄阿波座駅から徒歩5分ほどの立地にある、こじんまりとした神社ですが、参拝者の中には「そこだけ空気が違う」「境内に入った瞬間ぴりっとした」などと言われる方もいます。境内の壁には、参拝後に難を逃れた方々のエピソードが描かれたパネルがズラリ。有名な方では女優の浜木綿子さんが公演中の難を逃れたお話も。

さて、なかなか入手困難となっているお守りの指輪「御神環守」ですが、もし万一、偶然神社を訪れたその日に入手できた人がいたとすれば、その人はとってもラッキー!!ありえないほどラッキーなお方です!!
御神環守は銀製のシンプルな指輪で、一つ一つ手作りされています。内側に「サムハラ」と彫られていて、サイズも豊富です。予約は受け付けておらず、月の中旬と月末に入荷されることが多いという他は、入荷日がはっきりと毎月何日と決まっているわけではありません。しかし、次の入荷日を社務所の入り口に張り紙でお知らせしてあることもありますし、電話で指輪があるか確認した時点で在庫があれば、取り置きは可能です。(実際には入荷日あるいはその翌日には即完売です)

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ただし、指輪を入手するにあたって、何点か注意することがあります。
まず、自分のサイズにあったものしか身につけてはいけません。合わないものをチェーンを通してネックレスやキーホルダーにしてもご利益なしです。
授与は一人一つのみ。他の人の分までまとめて入手することはできません。また、できるだけ自分のものは自身で受け取りにいきましょう。
最近はオークションサイトで転売する人もいるようですが、転売してはだめだし、転売されたものを入手してもご利益はないとのこと。

サムハラ神社では、「御神環は本当に必要のある人に授かっていただくもの」と考えられているそうです。入手できなかったとしても、それは今ある困難は自分で乗り越えられるものという意味かもしれませんし、さしたる危機が迫っていないという暗示なのかもしれないですね。そう思えば、入手できたのはラッキーなのかどうか、わからなくなってきますね(笑)
ともあれ、授かれるか授かれないかは神様次第、たとえ指輪が手に入らなくても、そのほかのお守りやご朱印で「サムハラ」に宿る霊力にあずかれるのですから、御縁ができるまで気長に待ちましょう。

神様に呼ばれた人だけがたどり着ける奥の院

大阪のサムハラ神社の奥の院は、美作加茂(岡山県津山市)にあります。サムハラを信仰する風習は古くは戦国時代から江戸時代にかけて、中国地方や関東地方、九州南部にも伝わっていたのですが、明治・大正時代には廃れていました。
しかし1934年に、サムハラのご神託を受けて、この地出身の田中富三郎という人物がサムハラ神社を再興しました。田中富三郎は、幼いころからサムハラへの信仰心が篤く、サムハラのお守りを肌身離さず身につけていました。そのためか陸軍の御用商人として成功し、日清・日露戦争中の数々の危機を乗り越えたことが話題となり、その後の戦時下で「サムハラ」のお守りが兵士の間で流行しました。
しかし、そのことが軍の規律を乱すとされ、岡山のサムハラ神社は太平洋戦争中に、軍の命令で焼却処分されました。
戦後に神社は再建され、田中富三郎が大阪にもサムハラ神社を興し、初代神主になりました。神社は1961年の移転を経て現在に至っていますが、このように、サムハラ神社自体が様々な困難を経ているせいか?奥の院は本当にその神社を必要とする、神様に呼ばれた人しかたどりつけないという噂があります。
いくら綿密に計画を立てていても突然仕事や用事が入って行けなくなるとか、途中で道に迷う、カーナビが狂う、そもそもカーナビに所在地が出てこない・・・などなどで、どうしても行くことができない人がいるのだとか。

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奥の院も指輪同様、御縁があるかどうかは神様次第なのですね。もっとも最近ではサムハラ人気に押されて奥の院へのツアーも組まれているようですが、神様を信じて、日々精進していくことが大切、ということなのでしょうか。

まとめ

サムハラ神社、いかがでしたか?最初は、商いの街・大阪という土地柄、お守りの指輪を商品として売り出すのに成功した神社なのかな、と勝手な印象を抱いていた私ですが、実はその真逆なのだと実感しました。指輪を授かることができればとてもうれしいですが、授かれなくても一度は訪れたい神社、ぜひ皆様も足を運んでみてくださいね!

サムハラ神社の基本情報

サムハラ神社の御祭神

  • 天之御中主大神(あめのみなかぬしおおかみ)
  • 高皇産霊大神(たかみむすびおおかみ)
  • 神皇産霊大神(かみむすびおおかみ)

サムハラ神社のご利益

無傷無病、延命長寿、厄除け、家内安全、学業成就、商売繁盛

サムハラ神社の御朱印

サムハラ神社を参拝して御朱印をいただきました。

住所&アクセス

〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀2丁目5−26

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