京都市下京区にある因幡堂(平等寺)は、智積院を本山とする真言宗智山派のお寺で、地元では「因幡堂」さん、「薬師如来」さんと呼ばれて親しまれています。狂言演目「因幡堂」「鬼瓦」の舞台にもなっています。
がん封じで古くより信仰を集めるお寺ですが、最近は可愛いインコや文鳥のお守りやオリジナル御朱印帳で、鳥好きクラスタの人々をざわつかせているのです。
このインコのお守り、筆者がどうして知ったかというと、鳥好きさん同志でフォローしあっているInstagramのアカウントに続々とインコのお守りがアップされていたから!
ファンシーグッズ(失礼!)と思いきや、ちゃんと由緒あるお寺で祈祷をすませ、お守りとして授与されているというではありませんか。
今のところ人間の健康に不安はなかったのですが、飼い鳥たちの長生きと健康を願ってお守りが欲しくなりました。
そんなきっかけもあり、因幡堂を参拝しましたのでレポートします!
目次
病気を治してくださる薬師如来様
京都の町中にあり、病気を治してくださる仏様、とくに癌封じのお薬師如来として有名です。
癌が不治の病と言われた時代に、最後のよりどころとして因幡薬師にすがる方が多かったため「がん封じの薬師如来」と現代まで伝わっています。
病気平癒のほか、子授け、安産のご利益もあります。
毎月8日、薬師護摩焚き、癌封じの祈願をしています。
そんな因幡堂の歴史は古く、約1000年前にさかのぼるそうです。
病気平癒を神仏に祈っていると、ある夜、夢に異形の僧が現れ「因幡国、賀留津の海の中に一つの浮き木がある。人々を救って悟りを得させるために仏の国からやってきた浮き木を速やかにさがして供養しなさい。そうすれば必ず病気は治り、一切のあらゆる願いは成就するだろう」とお告げがありました。正夢に違いないと思い早速、海の中を探すと浮き木がありました。よく見ると身の丈五尺余り(約165㎝)の薬師如来の尊像でした。行平は喜んで信心し、供養する草堂をこの浦に建て「薬師如来像」をお祀りしました。
その後、行平は任を終えて帰京したところ、薬師如来像があとを追って京都に飛来したと言われ、自宅を改造して五尺余りの尊像を碁盤の上にのせて安置したのが1003年でした。
御本尊の薬師如来像は重要文化財であり、創建当初から伝わります。
度重なる火災の被害に遭いながらもその度に町衆の力によって難を逃れてきたありがたいご本尊は、日本三如来のひとつに数えられています。
どうぶつに優しいお寺
境内に居ついた子猫の里親を探されたり、飼い主のいない犬猫の譲渡会に境内をお貸ししたりと、とてもどうぶつに優しいお寺です。
実際に参拝した日には、飼い猫と思われる猫さんが悠々自適に境内を歩いていました。
なぜ因幡薬師の無病息災のお守りがインコと文鳥なの?
因幡堂の公式Facebookによると、お寺は直接インコや文鳥との関わりはないそうです。
きっかけは、子供さんが持っても違和感のない可愛いお守りが欲しいとのお声が有り、ネコやイヌなども含め色々検討した結果、インコのお守りにしました。
病が飛び去るように
幸せが飛んで来るように(in幸)
鳥の、それもインコのお守りにいたしました。また、作製当初よりご希望が多かった文鳥も、同じ無病息災のお守りとして加えさせていただきました。
全て、無病息災、ガン封じの御祈願をしております。
無病息災、癌封じの御祈祷をしたインコのお守り、人間のみならず、ただでさえ些細なことで命を落としやすい鳥さんのお守りとして、飼い主さんたちが欲しいのも納得できる話です。
インコと文鳥のお守りと御朱印帳
さて、お参りを済ませ、さっそく授与いただきました。
私がいただいたのはこちら!
もちろん御朱印もいただきました。
ありがたいことに、今でも我が家の鳥たちは大きな病気もなく元気に過ごしています。
インコのお守りがきっかけでご縁があった因幡堂ですが、癌封じのお寺として信仰が篤いため、
癌封じの薬壺のお守りや、不老長寿のお香「体身香」を現代に再現したという癌封じの「薬師の塗り香」など
癌封じのお守りもあります。
歴史を感じる小さなお寺ですが、1000年以上もの間、病気の人を救ってきた因幡薬師如来様。
鳥飼いさんはもちろん、病気に悩む方、病気を防ぎたい方もご利益を求めて参拝されてはいかがでしょうか。
因幡堂(平等寺)の基本情報
因幡堂(平等寺)のご利益
病気平癒、癌封じ、安産、子授
住所&アクセス
〒600-8415 京都府京都市下京区因幡堂町728
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