1015段の石段を登ったら!フォトジェニックな景色が待ち受ける山寺「立石寺」

山形県に在る宝珠山 立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)は、「山寺」として親しまれているお寺です。
その名の通り、まさに山に張り付くように建てられた立石寺は、フォトジェニックな場所として国内のみならず海外からも観光客が多く訪れます。
860年(貞観2年)に建立された歴史あるお寺で、悪縁を断ち切る絶縁パワースポットとしても有名なんですよ。

目次

広い境内の立石寺。まずは本堂をめざします。

立石寺は、一山の総称です。
約33万坪の広さの境内があり、その中に大小30程の仏堂や仏塔があります。
とにかく階段が多いお寺なので、歩きやすい靴の方がいいかもしれないですね。
山寺登山口からさっそく階段を数十段登っていくと、根本中堂に到着します。

この根本中堂が立石寺の本堂に当たる御堂です。
穏やかなお顔の「招福布袋尊」がお出迎えして下さいます。
布袋様の体をなでると願いが叶うと言われているため、布袋様の体はツヤツヤのピカピカです。
私ももちろんなでさせていただきました。

根本中堂には、比叡山延暦寺から分けられた「不滅の法灯」があります。
昔、比叡山延暦寺で灯した灯りが立石寺に分けられたのですが、その後、織田信長によって延暦寺が焼失した際、延暦寺の灯りも消えてしまいました。
立石寺ではそれからもずっと灯りを護り続けていて、延暦寺が再建されるとき、今度は立石寺から灯りを分けたのだそうです。
1200年というとてつもなく長い間、静かに、けれど力強く灯り続ける炎です。

松尾芭蕉もこの道を歩きました

山門を通り、ひたすらに階段を登っていきます。

一番狭いところは幅15センチ程の四寸道を過ぎると、「せみ塚」があります。
宝暦元年(1751年)、松尾芭蕉を慕う弟子たちが芭蕉の遺した短冊を埋めて「芭蕉翁」という石碑を建てました。
石碑の側面には、有名な「静さや 岩にしミ入 蝉の声」の句が刻まれています。
芭蕉もここを歩いて、ここの空気を感じて、この句を詠んだのですね。
歴史のロマンを感じます。

(写真は宝物殿前の芭蕉・曽良像)

開山堂で大師様のパワーをいただきましょう!

頑張って階段を登っていくと、開山堂にたどり着きます。
開山堂は、立石寺を開いた慈覚大師様の御堂です。
御堂には大師様の木像が安置されていて、朝晩の食事と香が絶えることなく供えられているそうです。
大切に護られているのですね。
御堂の崖下にある自然窟には大師様の御骨が金の棺に納められて埋葬されています。
普段は扉が閉められていますが、パワーはものすごく感じます!
すぐそばの赤い御堂は、この山寺内で一番古い建物の納経堂です。

断崖の岩の上に立つ納経堂と開山堂は、絶好の撮影スポットであり、山寺最大のパワースポットですよ。

五大堂からの絶景は必見です!

次に、絶景が見られると有名な五大堂に向かうため、開山堂から細い階段を登っていきます。
五大堂は、開山30年後に五大明王を祀るために建立された道場です。
断崖にせり出すように建てられているので、まるで空中に浮いているようです。

麓の町並みや遠くの山々…、それはもう素晴らしい景色が広がっています!
ここまで頑張って登ってきた自分へのご褒美ですね。
山々からの神聖な空気を大きく吸い込んで、心も体も浄化されました。

ついに奥之院に到着です!

ついに最高地点の奥之院です。
根本中堂からは40~60分程で到着します。
奥之院は通称で、正式には「如法堂」といいます。

ここまで来る間には、奇妙な形の大きな岩や崖がたくさんありました。
「修業の場所につき危険」という看板もありましたが、実際に修行中に転落死した方もいらっしゃったそうです。
厳しい修験道なのだと、改めて思いました。
左側にある大仏殿には、5メートルもある金色の阿弥陀如来像が安置されていて、数多くの人が訪れるそうです。

まとめ

奥の院までは1015段もの階段を登っていくのですが、この霊山では、一段二段と登っていくことにより煩悩が消滅すると信仰されているそうです。
麓から山寺を見上げた時には、「あんなところにまで到達できるのだろうか…」と少しの不安がありましたが、奥の院までたどり着いた時の清々しい気分は、煩悩が消滅していった証なのでしょうね。
とてもありがたい気分になるお寺でした。
訪れる際は名物玉こんにゃくも忘れずにいただきましょう!

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立石寺の基本情報

立石寺の御朱印

立石寺でいただける御朱印は7種類あるようです。
(境内の日枝神社の御朱印も含めると8種類)
奥の院までの石段を登りながら、ひとつひとつお参りしながら授与いただきましょう。

オリジナルの御朱印帳もあるようです

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