悪縁を切り良縁を結ぶ京都屈指のパワースポット「安井金比羅宮」

京都の東山にある「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、京都最強の縁切り神社。
縁切りの願いを込めて書かれた絵馬がズラリと並ぶ参道は「絵馬の道」とも呼ばれ、境内には有名人が奉納した絵馬もあり、縁切りのご利益が非常に強いと評判です。
ただし安井金比羅宮は、悪縁を断ち切るだけではなく、良縁を運んでくれる神社として人気のパワースポット。
中でも「縁切り縁結び碑(いし)」は、今までの悪縁や悪い習慣を断ち、心機一転生まれ変わる契機を与えてくれるとして行列ができるほど!
この度は、この安井金比羅宮についてご紹介していきます。

ご祭神はあの悲劇の天皇

安井金比羅宮のご祭神は「源頼政」「崇徳天皇」「大物主神(おおものぬしのかみ)」です。

安井金比羅宮の歴史抜きにはご祭神についても、縁切り神社と呼ばれる由来も語れないので、安井金比羅宮の成立ちについて、少し長くなりますがお話します。

安井金比羅宮の創建は天智天皇の御代にさかのぼり、藤原鎌足がこの地に藤の木を植え仏堂を建て、藤寺として藤原家と子孫の繁栄を祈願したのが始まりとされています。

平安時代には、この藤を特に好まれた崇徳天皇が、寵妃である阿波内侍(あわのないし)を住まわせておられました。

崇徳天皇と言えば、天皇を譲位し上皇となった後「保元の乱(1156年)」に敗れて讃岐(現・香川県)に流され
無念のうちに崩御された、平安末期の歴史を語るのに欠かせない人物です。
戦いを起こしたことを深く悔やまれた崇徳上皇は、戦死者の供養のために写経をし朝廷に送ったのですが、呪詛を疑われて受け取ってもらえませんでした。
上皇はこの世のすべてに絶望し、夜叉のような風貌で憤死されたと伝えられています。

崇徳上皇亡き後、治承元年(1177年)に、大円法師(だいえんほうし)がすっかり荒廃していたこのお堂に参籠した際に、崇徳上皇の霊が姿を現されました。
このことが後白河法皇(ごしらかわほうおう)に奏上され、崇徳上皇のたたりを恐れた法皇により「光明院観勝寺」が建立されました。

光明院観勝寺は応仁の乱(1467~1477年)によって焼失しましたが、元禄8年(1695年)に太秦安井(京都市右京区)にあった「蓮華光院」が移建され、「安井観勝寺蓮華光院」として再興されました。
その鎮守として崇徳天皇に加えて、讃岐の金刀比羅宮より勧請した大物主神(おおものぬしのかみ)と、源頼政公を祀ったことから『安井の金比羅さん』として知られるようになりました。

崇徳天皇が流刑にされた際に、一切の欲や未練を断ち切られ、讃岐の金刀比羅宮にこもられたことから、『安井の金毘羅さん』は悪縁を断ち切る「縁切り」にご利益があるとして信仰されています。

ちなみに、「源頼政」は以仁王(もちひとおう)を補佐して平家打倒の兵をおこした人物です。この以仁王の御子が、蓮華光院の初代・道尊僧正であったご縁により、源頼政が祀られるようになりました。

源頼政は、武士でありながら和歌の才能にも恵まれ、人々の信望も厚い人物でしたが、近衛天皇の周辺に現れた妖怪“鵺(ぬえ)”を退治したという伝説もあります。

そんな伝説がある源頼政も、実は『縁切り神社』のご祭神にとてもふさわしい人物ですね!

安井観勝寺蓮華光院は、明治期の神仏分離令により蓮華光院を廃して「安井神社」と改称し、更に第二次大戦後「安井金比羅宮」と改め現在に至っています。

縁切りだけではない、安井金比羅宮のご利益

縁切りパワーが強すぎる、という噂さえある安井金比羅宮。
こうして由来を振り返ってみると、安井金比羅宮では歴史上『敗者』とされる人々の怨念が、千年の時を経てなお漂っていて、このすさまじい縁切りパワーにつながっているのかな?と勘繰ったりしてしまいますね。

しかしご祭神の崇徳天皇は、本来和歌を愛する風流で情の深い方だったとのこと。
「瀬をはやみ・・」で始まる百人一首の歌は、非常に情熱的で胸を打ちますね。

崇徳天皇は愛する人との別れを余儀なくされ、もう一度会いたいという望みをこの歌に託しながらも叶わず、不遇の生涯を閉じられましたが、それ故に人々が同じような悲しい境遇に陥ることがないように、男女の仲を妨げるようなすべての悪縁を断って下さるのだそうです。
本当に幸せになるべき男女の縁(=良縁)ならば何としてもとりもって下さるので、
お相手の浮気等で悩んでいる人は、パートナーを浮気相手と別れさせることを願うというよりも、ご祭神に今の自分は良縁をいただいているのかどうか、問いかけてみるつもりで安井金比羅宮にお参りするとよいかもしれませんね。

また、縁切り神社に参拝したらカップルは別れてしまうのではないか?といたずらに恐れる必要はありません。むしろ、参拝することでカップルの結びつきを弱めようとする、悪意ある人物を遠ざけてくださるでしょう。


(手水舎)

人間関係だけでなく、浪費や病気、たばこや飲酒など、自分がやめたくてもなかなかやめられない習慣も悪縁として断って下さる頼もしい神様ですので、そうした悪い習慣を断ちたい、という方にもご利益が期待できます。

また、大物主神は古くから道開きの神様として信仰されています。讃岐の金刀比羅宮は海上交通の守り神であり、交通安全や海上安全のご利益があることから、安井金比羅宮も京都市内唯一の金毘羅さんとして、特にマリンスポーツや釣りを愛好する方からの信仰を集めています。

「縁切り縁結び碑(いし)」で悪縁カット・良縁ゲット!

安井金比羅宮の「縁切り縁結び碑」は、ぜひお参りしておきたいパワースポット。
その名の通り、悪縁を断ち、良縁を結ぶという二つのご利益を授かれます。
お参りの方法が定められているので手順を簡単にご説明します。

  • まず、本殿のお参りを済ませてから、本殿近くの「形代(かたしろ)授与所」にて形代に願い事を記入します。
  • その形代を持って縁切り縁結び碑の表側にまわり、碑の中央に空いている穴へ入ります。穴は大人がやっとくぐれるほどの大きさですが、その穴をくぐることでまず悪縁を断つことができるのだそうです。
  • その後、裏手から再度表側に向かって穴をくぐります。そうすることで今度は良縁を結ぶことができます。
  • 穴から出たら、手にした形代を縁切り縁結び碑に糊で貼り付けます。(糊は形代授与所に用意されています)

それで縁切り縁結び碑への参拝は完了です。
  
ひとつだけ気を付けたいのは、安井金比羅宮は24時間参拝可能ですが、社務所が開いているのは9:00~17:30なので、形代をいただくためには、この時間内に参拝されるようにお願いします。また穴をくぐるので、動きやすい恰好でお出かけくださいね。

「悪縁度」がわかる「縁みくじ」

神社に参拝したら必ずといってよいほど引いてしまうのがおみくじですね。
安井金比羅宮にも様々なおみくじがありますが、なかでも「縁みくじ」は、この神社特有の縁切りや縁結びに関するおみくじです。
なんとこのおみくじには、今の自分の周りにある人間関係や仕事など、あらゆる縁の良し悪しの総合評価をパーセントで表してあるのです!
なんだかどきどきしますね・・・!
ちなみに、数値が大きいほど悪縁に恵まれている(?)のだそうです。
ただ、たとえ悪縁度が高く出ても、その悪縁を祓いに参拝しているのだからがっかりしないでくださいね。
おみくじにはご祭神の崇徳天皇の御歌とその意味が書かれているので、和歌を味わいつつ、悪縁断ちをご祭神にお願いしましょう!

最後に

数多くの観光名所が居並ぶ京都東山でも、異色の存在感を放っている安井金比羅宮。
平成が終わり、新しい時代の幕開けと同時に、悪い縁や習慣を断って心機一転したい人にはまさにうってつけのパワースポットです。ぜひ足を運んでみてくださいね。

安井金比羅宮の基本情報

安井金比羅宮の御祭神

  • 源頼政
  • 崇徳天皇
  • 大物主神(おおものぬしのかみ)

安井金比羅宮のご利益

縁切り、縁結び、海上安全、交通安全

住所&アクセス

〒605-0823 京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70

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