井伊のお殿様が猫に招かれた事で難を退かれたのが縁で菩提寺になったのが世田谷区にある「豪徳寺」です。招き猫発祥の地と言われていて、たくさんの招き猫が出迎えてくれます。東京三十三観音霊場第11番札所。
目次
豪徳寺で猫が飼われていなかったら、招き猫はなかった、かも!?
彦根藩主井伊直孝が、鷹狩りの帰りに木の下で雨宿りをしていたところ、寺で飼われていた一匹の白猫たまが寺の方へと手招きをしてくれたように思った直孝は、誘われるままにお寺に入りました。住職の説法を聞いていると、雨宿りをしていた木に落雷が。難を逃れた直孝は大変喜び、これが縁で菩提寺になったと言われています。
そのころは貧乏寺だった豪徳寺ですが、たまのおかげで井伊家の菩提寺になったことで栄えたそうです。
たまは手招きしたのではなく、ただ毛づくろいをしていたのを勘違いしたのでは。との説もあります。
境内は猫でいっぱい
境内を歩くと、あちこちに猫がいますよ。猫好きさんもそうでない方も探してみてくださいね。
招福殿
井伊家との縁を結んでくれた白猫たまが亡くなったので、住職は招福殿にお祀りしました。寺に福を招いた白猫たまをモデルに作った置物が招き猫になったとも言われています。お堂の中には招き猫に囲まれた招福観音様がおいでになります。観音様も寂しくないでしょうね。
奉納所
招福殿の横にあり、願いが叶った人が招福猫児をお返しにくる場所です。
推定1000体以上の招き猫が置かれていて、これだけの人の願いが叶ったのかと思うとすごいバワースポットだと実感してしまいます。眺めるだけで招き猫に触れないで下さいね。
三重塔
多くの猫が彫刻されていて、隠れ猫を探すのも楽しいです。十二支の彫刻もあります。干支に猫は無いのですが、ねずみに小判を差出されている猫が彫られています。助けてもらうために小判を渡しているのでしょうか。それとも「猫に小判」の風刺なのでしょうか。
絵馬・御朱印帳
絵馬にも招き猫が描かれていて、多くの絵馬が奉納されています。飼い猫のお願いごとも多いようで「長生きしてくれますように」。
招き猫が可愛いオリジナル御朱印帳も販売されています。
豪徳寺の招き猫は自然体
豪徳寺の招き猫はみんな右手を上げていて幸運を呼んでくれているかのようです。小判は持っていませんが、金運も呼んでくれます。
「招き猫はチャンスをくれるが、その後は自分で手に入れなさい。」ってことでしょうか。逃がさないように頑張らないといけないですね。
招福猫児(まねぎねこ)
寺務所で購入できて、大きさも色々あります。ここで購入した招福猫児を願いが叶ったら奉納所にお返しするそうです。
豪徳寺周辺にも猫がいっぱい
小田急線豪徳寺駅でも招き猫の出迎えを受けられます。豪徳寺商店街は、門前町らしく古いお店が多く、昭和の香りがする商店街です。ゆるキャラの「たまにゃん」もいて、招き猫もいっぱいです。店先には必ずといっていいほど招き猫が置かれています。
招き猫にあやかったスイーツ等々色々な招き猫がいるので、豪徳寺までのんびりと歩くのもいいものですね。
ひこにゃんのふるさと?
ひこにゃんは、井伊家とのご縁を結んだ白猫たまがモデルだと言われています。
ひこにゃんも井伊のお殿様のお墓参りをするために訪れたそうです。
たまにゃんとひこにゃんはよく似ていますよね、モデルが一緒なので当然のことなのですけど。
東京都世田谷区の閑静な住宅街にあり、交通の便も悪くないので猫好き必見のお寺になっています。約1万体と言われる招き猫は、圧巻です。招き猫のルーツを探しに行ってみてはいかがでしょうか。
豪徳寺の基本情報
ご利益
開運招福、商売繁盛、金運、所願成就、縁結び
住所&アクセス
東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
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