白山比咩(しろやまひめ)神社は、霊峰白山をご神体と仰ぐ、全国約三千社ある白山神社の総本宮です。
江戸時代には加賀百万石・前田家の祈願所とされ、加賀国の一之宮として大変格式の高い神社でありながら、地元では「しろやまさん」という呼称で親しまれ、古来より多くの人々が参拝しています。
この度は、この「北陸最強のパワースポット」としても名高い白山比咩神社についてご紹介していきましょう!

目次

ご祭神の取り持つ“縁結び”

白山比咩神社のご祭神は「白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)」であり、別名を「菊理媛神(くくりひめのかみ)」といいます。
菊理媛神は、日本書紀に一度だけ出てくる女神で、喧嘩をした伊弉諾(いざなぎ)神と伊弉冉(いざなみ)神を仲裁したとして知られています。伊弉諾神・伊弉冉神も神社のご祭神として祀られています。
菊理媛神はこのエピソードから、また「くくり」が「括り」に通じること等から、「縁結びの神」「和合の神」として、良縁を願う人々の信仰を集めています。
しかし、この神社のご利益は、五穀豊穣・生業繁栄・家内安全・・・などなど多岐にわたっており、「すべてが整う」パワースポットと表現されている方もいるほどです。また、現世利益的な縁というよりもさらに深遠な、自分の成長に役立つ魂からの神縁を結ぶ場所だとも言われています。

ご神体は日本三霊山の一つ「白山」

北陸三県にわたってそびえる白山は、富士山・立山と並ぶ日本三霊山の一つで、霊山信仰の聖地です。717年に泰澄という僧が山頂に奥宮を建立して以来、白山信仰は急速に全国に広まりました。
白山比咩神社は、紀元前91年に創建されましたが、加賀で白山登拝の拠点として栄え、ご鎮座2100年を越える信仰の地として現在に至っています。白山信仰について詳しく知りたい方は、境内にある宝物館へ。白山信仰の歴史を伝える貴重な史料や、加賀藩主前田家ゆかりの社宝がそろっています。

ぜひ表参道から参拝を!

神社の本宮へ通じる道は、表参道・北参道・南参道の3つがありますが、ぜひ表参道から参拝されることをお勧めします。表参道は石段の多い坂道となっており、健康上の不安がある方には北参道の方がスムーズですが、第一の鳥居をくぐり、杉やケヤキの生い茂る樹木のトンネルの中へのびる表参道へ一歩足を踏み入れるなり、明らかに空気が変わります。この石段を上ることで大地の気を吸収できるそうです。
第二の鳥居、第三の鳥居をくぐった後、境内神門前に、白山市の指定天然記念物である大ケヤキが目に入ってきます。こちらは樹齢1000年を越えると推定されており、神社の威容を体現するかのような堂々たる姿をしています。神門の右手には、荒御前(あらみさき)神社という社があります。こちらもパワースポットなので、忘れず参拝を!

山頂の奥宮へ行けなくても奥宮遥拝所で参拝できます!

奥宮を参拝したいけれど、約2700メートルの白山に登頂するには時間も体力もないな・・という方でも、奥宮遥拝所を参拝することが可能です。
神門をくぐった右手に、大汝峰・御前峰・別山の白山三山の形をした大岩があります。こちらが奥宮遥拝所で、大変パワーの強い場所となっています。山頂の奥宮にも届けるような気持ちで、心をこめてお参りしましょう。

浄化をもたらす白山霊水

白山比咩神社の本殿は、厳かな中にも温かな空気に満ちており、心身が浄化されるようなすがすがしさです。境内には穢れを払う禊場も設けられています。この神社の参拝によって、余分なものをそぎ落とし人生をリセットすることで、新しいご縁にも導かれるのではないでしょうか?
本殿を参拝したら、北参道手水舎横に湧き出ている白山霊水を飲んでみてください。こちらは「延命長寿の霊水」であり、口に含むとさらに浄化と癒しが進むことでしょう。持参した容器に入れて持ち帰ることもできます。白山はもともと聖域であり、その聖域より流れくる水は、命の水として大切にされてきました。白山の伏流水で日本酒造りがされていますが、このあたりの酒が全国有数の美酒であるのは白山の神々のおかげなのかもしれませんね。

最後に

白山比咩神社、いかがだったでしょうか?縁結びの神様として親しまれる一方で、白山信仰の本拠地としての威容を崩さない。一言では表現できない多面性のある、力強くも味わい深い神社です。訪れるたびに新たな発見がありそうですね!

白山比咩神社の基本情報

白山比咩神社の御祭神

  • 白山比咩大神 – 菊理媛神(くくりひめのかみ)と同一神とされる。
  • 伊弉諾尊
  • 伊弉冉尊

白山比咩神社のご利益

五穀豊穣・大漁満足・開運招福・家内安全・良縁成就・交通安全・生業繁栄・学業成就・身体健全・夫婦円満・福徳長寿・家運長久・子孫繁栄・神人和楽


住所&アクセス

〒920-2114 石川県白山市三宮町ニ105−1

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