伝説が息づく神秘的なパワースポット「忍野八海」

山梨県忍野村に世界遺産の一部であり、とても神秘的な湧泉群があります。
富士山の伏流水が水源となっている八つの池は、目を疑うほど美しく、見ているだけで心が洗われていきます。

忍野八海とは

富士山の噴火活動が何度も繰り返されたのち、残った代表的な湧水池が忍野八海です。
この池は富士山の雪解け水が、20年の月日をかけてろ過され、湧き出ているのです。

昔は富士修験者の水行の霊場で、富士登拝を行う富士講信者の巡礼地となっています。
またそれぞれの池に法華経の教えに基づいた八大竜王が祀られています。
さらに北極星と北斗七星の形を表していることあり、湧水池が『海』と言われるのは、
それだけ尊いからなのだそうです。

忍野八海のご利益は浄化です。
まさに浄化にふさわしい曇りのない澄んだ神秘的な湧水池です。
せっかくなので一番霊場から巡り、パワーをいただいてしまいましょう!

出口(でぐち)池(一番霊場)

ご祭神:難陀竜王(なんだりゅうおう)

他の池より少し離れたところにあり、北斗七星を表す池。
ひっそりと大きな池で、八つの池の中で面積は一番大きな池です。
中心部より少し離れているためか観光客は少なく、丘は林になっていて静かで落ち着いた雰囲気です。

忍草集落の出口にあるため、出口池と言う名が付いています。
広く清々しい空気に満ちていて、出口池水面から吹く風が穢れを浄化してくれそうです。
丘には「出口稲荷大明神」が祀られているので、忘れずお参りをいましょう。

出口稲荷神社付近の「湧水入口」の看板を降りてみると、岩の間からふつふつと水が湧き出ています。
忍野村ハイキングガイドによると、

穢れの多いこの世とは関わりなく湧き出す水として「清浄な霊水」と呼ばれている。

のだとか。
また『富士登山をめざす行者たちは、この水で穢れを払った。』とのこと。
そして『この水を携えることで無事に登山ができる』という言い伝えもあり、このことから出口池は精進池とも言われるそうです。

お釜(かま)池(二番霊場)

ご祭神:跋難陀竜王(ばつなんだりゅうおう)
出口池から中心部に戻り、川沿いを進みます。


この辺りは池だけでなく川も美しい!
透明感や水の流れ、ゆっくりだったり荒かったり。
小さな川ですが、この川を見ているだけでも浄化されそう。

そして二番霊場のお釜池につきました。

八つの池の中で一番小さい池ですが、とても深く水量が豊富です。
分かりづらいのですが、真ん中より奥のあたりがすっぽりと深くなっています。
釜の中でお湯が沸騰するように水が湧き出ることから「お釜池」と名付けられました。

その昔、この池で洗濯をしていた娘が、突然現れたガマガエルに水中に引き込まれてしまい、
娘の父と姉は必死で娘を探しましたが見つからず、お釜池のほとりで娘の冥福を祈り過ごしたそうです。
このことから別名を「大蟇池(おおがまいけ)」と呼ばれているそうです。(蟇=蟇蛙ヒキガエル)

底抜(そこなし)池(三番霊場)

ご祭神:娑加羅竜王(しゃがらりゅうおう)
底抜池は少しわかりづらいのですが、有料の資料館の奥にあります。

中に入ると人口の「鯉の池」があり、景観がとても素晴らしいです。
お天気が良かったので富士山が一望です!

せっかくなので資料館を楽しんでから、ずんずん奥へと進みましょう♪
出てきました!

パッと見浅そうな池ですが、雰囲気は清々しくもありどっしりとしています。
やはり素晴らしい透明度で、底近くを泳ぐ魚や水草までよく見えて幻想的です。
浅そうに見えますが、底には泥が堆積しているので、正確な深さはわからないそうです。

ここで洗いものをすると食器などが行方不明になり、神の怒りをかうことになると恐れられていたとか。
また一説では落し物はお釜池から出てくると語りつがれ、お釜池とは水脈がつながっているのではとの説もあるそうです。

この木は池の主でしょうか?
そんな勇ましい大木にも出会えるので、行ってみる価値はありますね。

銚子(ちょうし)池(四番霊場)

ご祭神:和脩吉竜王(わしゅきつりゅうおう)
銚子池は底抜池のある資料館敷地にぐるりと囲われいるのでわかりづらく、ここ?と疑ってしまいますが、ここです!


ここでの伝説は花嫁の悲しいお話…。
花嫁は結婚式で大きなおならをしてしまい、隠しきれず恥ずかしさのあまりこの池に身を投げたとか。
以来池には美しい花嫁の姿が映って見えるという伝説があり、今では「縁結びの池」と伝わっています。

湧(わく)池(五番霊場)

ご祭神:徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)
涌池は賑わった場所にあるのでわかりやすいでしょう。
涌池の湧水量と景観は八海1。
湧き出る水でセキショウモが躍る様子は有名です。

富士山が噴火をした際、水を求めて泣き叫んでいたところに木花咲耶姫命のお告げがあり、まもなく溶岩の間から水が湧き出し池になったのだそうです。
忍野村は毎年木花咲耶姫命の祭りの際、この池で神輿を洗い清めるそうです。

この辺りは大変賑わっていて、お土産屋さんやお蕎麦屋さん、お団子にお豆腐など楽しみ満載です!

濁(にごり)池(六番霊場)

ご祭神:阿那婆達多竜王(あなばだったりゅうおう)
濁池は涌池の隣にある池で、名前の通り一部濁っていますが他はとても澄んだ池です。

水が川に注がれる様子がとても美しい池です。
昔は村人の飲料水に使われる澄んだ水を満たしていたのだとか。
この池には、みすぼらしい行者が水を求めてきましたが、老婆が不愛想に断ったとたん池の水が濁ったと言う不思議な伝説があります。

また涌池と濁池近くには中池と言う人工池があります。

人工池ですが水は素晴らしく澄んでいて、中池の真ん中から水が湧き出る様子を見ようと、大勢の人で賑わっています。

鏡(かがみ)池(七番霊場)

ご祭神:摩那斯竜王(まなしりりゅうおう)
長方形に似た小さな池です。
他の池と比べると湧水が少ないようで少し濁って見えますが、風のない時に富士山が映り「逆さ富士」が見えることから鏡池と言われています。

わかりますか?
うっすら富士山の頭が…。

この池は善悪を見分ける霊力があると言う伝説があります。
集落内でもめ事が起きた時は、事をおさめるため争っている双方が池に入り、水を浴びて身を浄め祈願したと言われています。

菖蒲(しょうぶ)池(八番霊場)

ご祭神:優鉢羅竜王(うはつらりゅうおう)
八海の中でも一番奥に位置している池です。

細長い沼地化した池で他の池に比べると透明度下がりますが、鯉の泳ぐ姿はよく見えます。
それでも昔は菖蒲が茂り良い香りが立ち込めていたそうです。
昔夫の病を祈願したところ、菖蒲を身に巻けば病魔は退散するとお告げがあり、実行したところひと月もせず夫の病が全快したと伝説があります。

浅間神社

菖蒲池まで行ったならば、せっかくなので近くにある浅間神社もお参りしましょう。

ご祭神:

  • 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
  • 天津日高日子番能瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)
  • 大山津見命(おおやまつみのみこと)


創建は1200年前にもなります。

着いた頃は夕方だったのですが、祝詞が流れていたので参拝させていただきました。
ひっそりと控えめな神社ですが、お社の周りはイチイの木が群集していて県の天然記念物に指定されています。

大きな勢いのあるたくさんのイチイの木の他に、大きなケヤキもありものすごい包容力です。
力強くて安心できる空間です。

まとめ

忍野八海の八つの池は本当に美しい。
それぞれの池に伝説があり不思議で謎めいた、神秘的な場所。
水の流れを見ているだけで癒されますし、心がきれいに洗われます。

心が晴れないそんな時、この神秘的な池を訪ねてみてはいかがでしょうか。

忍野八海の基本情報

住所:〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草

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