謎多き二重らせん構造!会津さざえ堂

会津「さざえ堂」は、1796年に福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5メートルの六角三層の仏堂です。
さざえに外見が似ていることから呼ばれていますが、正式名称は「旧正宗寺円通三匝堂(しょうそうじえんつうさんそうどう)」。1996年に国の重要文化財に指定されました。
今回は、会津「さざえ堂」についてご紹介します!

目次

世にも不思議な二重らせん構造!

らせん構造の仏堂は、18世紀の巡礼ブームの影響もあったようで、全国でいくつも建てられたそうです。
特に関東から東北にかけて多く建てられた一つが「さざえ堂」です。
二重螺旋構造の仏堂は、会津「さざえ堂」だけです。

ただ、歩いているだけなのに何故か、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行で、他の参拝者とすれ違うことはありません。
スロープを上りはじめたとたん、なんだかフワリと平衡感覚が失われるような気がしてくるから何とも不思議。

西国三十三観音巡礼が東北の地で出来た?

江戸時代、会津より西に出て札所巡りをするのが夢でしたが、財力も時間もない庶民にはほど遠いものでした。そんな中、堂内に西国三十三観音像が安置され、お堂を上り下りで一巡することで即席で西国巡礼が出来るようになりました。

明治時代に、神仏分離によって神道を信仰したので、「正宗寺」は廃寺となり三十三観音像は他に移され、「白虎隊十九士の霊像」が安置されていたこともありましたが、今は「皇朝二十四孝」の額が取り付けられています。

世界でここだけの二重らせん構造の由来は謎

郁堂禅師が、夢の中で見た二重紙縒り(こより)を参考に建築したという説やレオナルド・ダ・ヴィンチの設計した二重螺旋階段の発想が会津に伝わったとの説がありますが、真実は今も謎のままです。
二重螺旋構造になっている階段はありますが、スロープは「さざえ堂」だけです。貴重な不思議感覚を体験してみてはいかがでしょうか。

「さざえ堂」オリジナルのおみやげ

絵葉書はよくあるお土産ですが、学術調査実測図まで販売されています。
キーホルダーやマグネットは記念になりますし、小さくて軽いのでお土産には最適かもしれません。

会津若松の観光地「飯盛山」

「白虎隊」と言われる少年たちが最後まで明治政府と戦い、負けを知ったことで自ら命を終わらせた地として有名です。お墓や慰霊碑もあります。
飯盛山に行くには石段がありますが、有料でスロープコンベアがありますよ(上りのみ)。

鶴ヶ城や会津若松市内を一望できるビュースポットでもあります。白虎隊の少年たちは、どんな思いでこの景色を見ていたのでしょうか。
見どころは点在しているので、歩きやすい服装で行くことをオススメします。

やっぱりグルメも温泉も外せない

会津ラーメンから分かれたのが喜多方ラーメンでだそうで、歴史は会津ラーメンの方が古いと言われたら、食べたいですよね!「めでたいや」が地元で有名です。

会津の奥座敷「東山温泉」でのんびり温まってみるのもいいのではないでしょうか。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪、四季折々の自然を感じることもできます。
飯盛山にある世界でここだけの世にも不思議な「さざえ堂」を、訪ねてみてはいかがでしょうか。

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会津さざえ堂の基本情報

住所&アクセス

〒965-0003 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155

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